安藤農園3部作原作


【第3部】
 隆雄は、キーをじっと見つめて何かを考えていた。
「どうした、隆雄…気に入らない事でもあるのか、助けてもらったのに。」
「ああ、あの太股のか…じゃない、このキーどこかで見たことがあるんだよな」
「そうなのか…ま、いいじゃないか。くれるもんはもらっときゃ」
「まあ、そうだな…」 
二人はセーラーマウンテンにもらった車で目的地を目指した。  
 ここは、ゴンダニシティーの外れにあるシラアヤと呼ばれる滝だ。現在は滝の上をハイウエイが通っているのでたやすく見ることができるが、その昔は人の進入を一切阻む秘境だったといわれている。実際、滝壷に行くには、今でも険しい山道を2時間ほど歩かなければならない。 
 滝壷に着いた二人は地図に示されているヒントを頼りに秘宝の隠し場所を探し始めた。渇水期ではあるがシラアヤの滝は轟音と共に滝壷に水をとどろかせ、その衝撃による風で、辺りの草木を異様にくねらせていた。 
 30分は奮闘しただろうか、スティーブが早くも目印らしき物を発見した。
「I find of! I find ofMURASAME blead!!」
その時、滝の上から一筋の光線が走った。スティーブはその怪光線に打たれ苦しんでいる。
「はっ、きさまは…うわあっっっっ!!」
隆雄も同じ光線を受けてしまった。なんと、その光線を出しているのはあのセーラーマウンテンだったのだ。
「ほーほっほっほっほ…わざわざ探していただいてありがとう。ムラサメブレードは私がいただくわ。」
「や、やはり、きさま…俺とかたたたきした昨日の制服女だな!」
「ほーほっほっほっほ、今頃気づいても、もう遅いわ!でも昨夜は最高だったわ。」
「ちくしょー!昨日かたをもんでやった時は、あれほど喜んで『もっとつよくして』なんて言ってたのに…」
隆雄は段々と体の力が抜けて行くのを感じた。スティーブは、岩に体を持たせ掛け、成すすべがない状況だった。

 セーラーマウンテンは、ロープで隆雄達をグルグル巻きにしてそこらに転ばすと、目印のところへゆっくりと歩いていった。そして、その目印らしき金属の板をはがすとその下から、いかにも宝が入ってそうな箱が姿をあらわした。

 セーラーマウンテンは蓋を開けた。その中には見た目には古いが、いかにも伝説の魔険らしき刀と、「最初にお読み下さい」と書いてある取扱説明書を初めとして、「ムラサメブレード入門」、「ムラサメブレードリファレンスマニュアル」、「機能を拡張するときは」、「ムラサメブレードコマンドリファレンスマニュアル」「トラブルシューティングマニュアル」等が入ってあった。

「やったわ、とうとう見つけた。」

 セーラーマウンテンは取説には目もくれず、ムラサメブレードを手に取り眺め始めた。そしておもむろにさやから抜いた。年月は経っていようと、とぎすまされたムラサメブレードは輝きを失ってはいなかった。

 セーラーマウンテンはこの刀で世界征服を夢見て、ほくそえんだ。

 その時すさまじい閃光が刀から発せられ見る見るうちにムラサメブレードが小さくなってゆく・・・いやセーラーマウンテンが巨大化していたのだ。

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